【8月4日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に物的な支援をしようとしたとして、米首都ワシントン(Washington D.C. )の交通警察官が3日に逮捕されたことが分かった。検察当局が明らかにした。

 米司法省によると、逮捕されたのはニコラス・ヤング(Nicholas Young)容疑者(36)。2003年以降、首都一帯の地下鉄やバスなど公共交通機関の警備を担うワシントン首都圏交通警察局(MTPD)に勤めてきた。

 検察当局によれば、ヤング容疑者は数年にわたって複数の覆面捜査官と米連邦捜査局(FBI)の情報提供者1人と連絡を取り合い、テロ活動についての自分の知識や関心を披歴していたという。

 司法省によると、ヤング容疑者は2014年、ISへの加入を志願する中東出身の米予備兵を装ったFBIの男性情報提供者と20回ほど面会。この男性に、法執行当局に見つからない渡航方法について助言したほか、情報提供者らに対する警戒も促していたとされる。

 ヤング容疑者は先月、ISが要員の募集に使っている携帯機器向け通信サービスで入金できるように、覆面捜査官に245ドル(約2万5000円)分のギフトカードを送った。

 裁判で有罪と認められれば、ヤング容疑者は最長で20年の禁錮刑を言い渡される可能性がある。(c)AFP/Anita Chang Beattie