ジョコビッチも上位選手の辞退続出に驚き、本人は金獲得に意欲
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【8月4日 AFP】リオデジャネイロ五輪に臨む男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が3日、ランキング上位10人のうち5人が出場を辞退したことに驚きつつ、自身初の五輪金メダルは「自分にとってこの上なく大事なこと」だと、重要性を強調した。
6月に全仏オープンテニス(French Open 2016)を制し、キャリアグランドスラム(四大大会全制覇)を達成しているジョコビッチは、リオ五輪で金メダルを獲得すれば「ゴールデンスラム」の称号を手にすることになる。
しかも今回のリオ五輪では、ロジャー・フェデラー(Roger Federer)、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)のスイス勢、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)、トマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)、ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)というトップ10内の選手が次々に出場辞退を表明し、金メダル獲得への視界は早くも開け始めている。
強豪の相次ぐ撤退に、ジョコビッチは「正直に言ってすごく驚いた。これだけ多くの辞退は予想していなかった」と話し、次のように続けた。
「彼らなりの理由があるのだろうし、それを尊重しなくてはならない。とはいえ、まだメンツは強力だ。僕、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、錦織圭(Kei Nishikori)…こういった選手たちがいるからね。きっと僕らで見ごたえのある大会にするよ」
現在29歳のジョコビッチは、これが3度目の五輪挑戦となる。2008年の北京五輪は銅メダルを獲得したが、4年前のロンドン五輪は残念ながらメダルにあと一歩手が届かなかった。
それだけにジョコビッチは、「僕の一番の目標だ。金メダルで頂点を極めるのは、僕にとってこの上なく大事なことだ。実現すれば、キャリア最高の成果の一つに位置付けられると思う」と話している。
「五輪は4年に1回しかやって来ない特別な大会だ。その機会を大事に慈しみたい。この素晴らしいエネルギーを肌で感じたい。ここに来られるのは特別なことだ」
この日は、国際テニス連盟(ITF)から大会のシードも発表され、ジョコビッチは第1シードとなり、第2シードにはウィンブルドン(The Championships Wimbledon 2016)王者でロンドン五輪金メダリストのマレーが入った。
以下、第3シードにナダル、第4シードに錦織、第5シードにジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)が入っている。リオ五輪のテニス競技は6日から始まる。(c)AFP/Dave JAMES