【8月3日 AFP】米ファッションブランド「カルバン・クライン(Calvin Klein)」は2日、前「ディオール(Dior)」デザイナーのラフ・シモンズ(Raf Simons)がチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任したと発表した。デビューコレクションは、2017年秋冬シーズンになる予定だ。

 シモンズは、「カルバン・クライン」のデザイン、グローバルマーケティング、ブランドコミュニケーションなどを全面的に監修。メンズ、ウィメンズウェアに加え、ジーンズ、アンダーウェア、インテリアなどを含めた幅広いラインのクリエイティブ戦略を担う。

 就任に際し、スティーブ・シフマン(Steve Shiffman)CEOは「クライン氏の時代以降、ひとりのクリエイティブなビジョンをもった人物によって会社が導かれたことはありませんでした。私は、今回の決断がカルバン・クラインというブランドを躍進させ、多大な影響をもたらすと確信しています」とコメント。

 さらに「ラフは、今日我々が目にするファッションを形作り、現代化することに多大な貢献をしてきました。彼の指揮によりカルバン・クラインは、グローバルなライフスタイルブランドの先駆的存在としてさらなるポジションを確立するでしょう」と語った。

 現在48歳のシモンズは、ベルギー出身。1995年に自らの名を冠したブランド「ラフ・シモンズ」を創設。「ジル・サンダー(JIL SANDER)」のクリエイティブ・ディレクターを経て、2012年から約3年にわたり「ディオール」のアーティスティック・ディレクターを務め、15年10月に退任した。(c)AFP/Jennie MATTHEW