【8月3日 AFP】開幕が迫るリオデジャネイロ五輪のテニス男子シングルスで金メダル獲得を目指すアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が2日、トップ選手の欠場が相次ぐ状況やジカ熱について語った。

 ジカウイルスの不安を理由にトップ選手の欠場が相次ぐ中、先月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で自身2度目の優勝を果たし、今大会に挑むマレーは、練習のために二つ目の自宅がある米マイアミ(Miami)に滞在していた時も、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)と同じくらい蚊に刺される状況だったという。

「少し危険そうな場所も結構あるけど、それはマイアミでも同じだったよ。とにかく何も起こらないことを祈るだけだね」

 今大会マレーは、妻のキム(Kim)さんと娘のソフィア(Sophia)ちゃんをリオに帯同していないが、それはジカ熱の不安と関係ないと語った。

「キムとソフィアはリオには来ないよ。元々来る予定ではなかったんだ」

「かかりつけの医師と話した結果、自分自身は出場しても大丈夫だろうという結論に至った。とにかく、あまり蚊には刺されないようにしたい。今はそこまで悪い季節ではないと思うけどね」

 今大会、既に世界ランキング3位のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と同4位のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)がけがの影響で欠場を発表しており、マレーと世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が優勝の本命とされている。

 フェデラーとワウリンカの欠場についてマレーは「ロジャーとスタンの欠場は残念だよ。2人とも本当に素晴らしい選手だし、五輪のような大会でも勝てる力のある選手たちだからね」と語った。

「それでも、トップ20の選手が多く出場しているし、レベルの高い大会であることに間違いないよ。でも、トップ10選手たちの欠場は残念だね」

(c)AFP