仏大統領、トランプ氏暴言に「吐き気」 民主主義の危機警告
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【8月3日 AFP】フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は2日、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏について、その「行き過ぎた言動は吐き気を催す」と非難した。
オランド大統領は首都パリ(Paris)で記者団を前に、「米国の話であっても、彼の行き過ぎた言動は吐き気を催すものだ。兵士や、兵士の思い出を卑しめる発言は特にそうだ」と述べた。
これは、トランプ氏が戦死したイスラム教徒の米兵の遺族との間で繰り広げる非難合戦に言及したもの。この騒動は、11月の本選まで残り3か月となった米大統領選を揺るがす問題に発展している。
オランド大統領は、トランプ氏の「有害で侮辱的な発言」を批判。さらに、米国に「著しく」みられる傾向として「権威主義により多くの人が引き付けられ、民主主義が危険にさらされている」と指摘した上で、「米国民がトランプ氏を選ぶようなことがあれば、その影響が出るだろう。米国の選挙は世界の選挙なのだから」とも付け足した。(c)AFP