【8月2日 AFP】世界各地でブームとなっているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(Pokemon Go)」をめぐり、米ニューヨーク(New York)州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は1日、性犯罪者の利用を禁止する命令を出した。ゲームを通じて子どもに近づき、被害を与えるのを防ぐ狙い。

 ニューヨーク州には現在、仮釈放中の性犯罪者が3000人近くいる。クオモ知事はこれらの人がポケモンGOや、インターネットに接続して遊ぶ同様のゲームのダウンロード・アクセス・利用を禁じるよう州の矯正当局に命じた。

 声明でクオモ知事は「ニューヨークの子どもたちを守ることは最優先事項であり、テクノロジーの進化を危険な人物たちが新たな犠牲者をつけ狙う手段にさせてはならない」と訴えた。

 クオモ知事は1日、ポケモンGOを開発した米ナイアンティック(Niantic)に書簡を送り、性犯罪者の利用禁止での協力を要請した。

 ニューヨーク州の上院議員2人がまとめた報告書によれば、ポケモンGOで遊んでいる子どもが知らないうちに性犯罪者の自宅などに近づいてしまうことがあると判明。ニューヨーク市内で調査を行ったところ、児童虐待や児童ポルノ所持の罪で保護観察中か仮釈放中の登録性犯罪者100人の自宅のすぐそばで、57のポケモンキャラクターを捕まえたという。

 ポケモンGOの全米ダウンロード数は7500万を超えている。(c)AFP