【8月2日 AFP】米南部フロリダ(Florida)州のリック・スコット(Rick Scott)知事は1日、同州マイアミ(Miami)で地元に生息する蚊の媒介によりジカウイルスに感染した人の数が14人に増えたことを明らかにした。米疾病対策センター(CDC)はこれを受け、妊娠中の女性に対し、感染発生地域への渡航を自粛するよう勧告した。

 CDCのトム・フリーデン(Tom Frieden)所長は、ジカウイルスが胎児に小頭症と呼ばれる先天異常を引き起こす恐れがあるとして、妊娠中の女性に対し、マイアミ市中心部の北にあるワインウッド(Wynwood)地区への渡航を避けるよう勧告した。

 また当該地域に居住している妊婦に対しては、パートナーからの感染を防ぐため、性交時には避妊具を使用するか、あるいは性交自体を差し控えるよう勧告。地元住民に対してはさらに、虫よけ剤の使用や長袖の着用、網戸の修理に加え、蚊の繁殖場所となる水たまりの除去といった対策を奨励した。

 フロリダ当局は先月29日、米国本土で初の蚊によるジカウイルスへの感染疑い例を4人確認したと発表していた。(c)AFP