仏マルセイユ港、海中で謎の爆発? 停泊中フェリーで避難騒ぎ
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【8月1日 AFP】フランス南部マルセイユ(Marseille)で7月31日、港に停泊していた旅客フェリーの近くの海中で何かが爆発したとみられ、乗客の乗船を中止して乗員も退避する騒ぎがあった。当局は世界大戦中の不発弾が爆発した可能性を含め、原因を調査している。
港湾当局によると、コルシカ(Corsica)島からマルセイユに到着したフェリーの乗員から、海中で起きた爆発で船が揺れたと報告があった。到着客は既に全員下船しており、船体や埠頭(ふとう)にも損傷はなかったという。船長はただちに保安対策をとってイタリア・サルデーニャ(Sardinia)島へ向かう乗客の乗船準備を中止した。
マルセイユ検察のジャンジャック・ファグニ(Jean-Jacques Fagni)次席検事は、AFPの取材に対し「非常に幸運なことに、物的・人的な被害はなかった」と述べた。
当時船上にいた整備士2人は「船室にいたら『ブーン』という爆音がした」「『ブーン』という音とともに何かが上下に動くのを感じた」と話している。
予審判事は当初、海底に残されていた古い不発弾が原因だろうとの見方を示したが、捜査に近い情報筋によると同日午後に行われた潜水調査では、予測を裏付ける発見はなかったという。第2次世界大戦中に大規模な戦闘が展開されたマルセイユ周辺には、陸にも海底にも多くの不発弾が残っている。
フランスでは革命記念日(Bastille Day)の先月14日に南部ニース(Nice)で84人が死亡するトラック突入事件が起き、また先週には北部の教会で司祭1人が殺害されてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出しており、厳戒態勢が続いている。(c)AFP