【8月1日 AFP】イタリア沿岸警備隊は7月31日、リビア沖で欧州に渡ろうとしていた移民・難民1100人を救助したと発表した。同月28日以降の4日間にイタリアが救助した人は合計で6530人となった。

 救助作戦はイタリア沿岸警備隊が全体を調整し、複数の機関が参加。同警備隊はツイッター(Twitter)への投稿で、作戦に参加したイタリア海軍艇「ベガ(Vega)」が「移民5人を海から引き揚げ、3人は蘇生できたが、2人はすでに死亡していた」とも明らかにした。このほかに3人の遺体が収容された。

 国連(UN)の最新のデータでは、今年これまでに8万9000人余りが地中海を渡ってイタリアに到着しており、サハラ以南のアフリカからが大半を占める。昨年は1~7月に9万3000人が到着していた。

 国際移住機関(IOM)によると、今年に入ってから欧州を目指す途中に地中海で死亡した移民・難民は3000人強と、昨年の同時期に比べて5割ほど増加している。(c)AFP