【8月1日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)郊外で1日、強力な爆弾が積み込まれたトラックが外国人向け宿泊施設に突っ込んで爆発した。旧支配勢力タリバン(Taliban)が犯行を認めた。治安当局筋と地元メディアが報じた。これまでのところ負傷者の情報は入っていない。

 同筋がAFPに語ったところによると、爆発があったのは外国人に人気のゲストハウス「ノースゲート(Northgate)」。「爆発物を満載したトラック1台が正面玄関に突っ込んだ」という。

 同ゲストハウスは、カブールの北にある米国運営のバグラム(Bagram)空軍基地に近く、防弾壁や監視塔が設置されるなど厳重な警備体制が敷かれていた。

 タリバンは、トラックを使った爆弾攻撃によって、携行式ロケット弾や小型兵器を携帯した戦闘員が施設侵入できるようにしたと説明。攻撃で「米国人侵略者」100人余りが死傷したと主張した。ただ、タリバンは自らの攻撃による犠牲者の数を誇張する傾向がある。

 爆発があったのは1日午前1時30分(日本時間同午前6時)ごろ。市内全域で振動が感じられた。爆発直前には停電も発生していた。

 カブールでは約1週間前、2回の爆発が発生し、過去15年間で最悪となる80人が死亡。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行を認め、アフガニスタンで勢力を拡大しつつある実態が改めて浮き彫りになっていた。(c)AFP