ジョコビッチがロジャーズ・カップ優勝、錦織はマスターズ初制覇ならず
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【8月1日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2016)は31日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、7-5で第3シードの錦織圭(Kei Nishikori)に勝利。ツアー通算66勝目を挙げ、8月5日に開幕を控えるリオデジャネイロ五輪へ弾みをつけた。
今年4月に行われたマイアミ・オープン(Miami Open 2016)決勝に続き、マスターズ決勝の舞台で錦織に連勝したジョコビッチは、これで今季7度目の優勝を果たし、自身の持つマスターズ最多優勝回数を30に伸ばした。対する錦織は、ジョコビッチとの通算対戦成績を2勝10敗としている。
ジョコビッチは「自分がどのレベルにいるのかを把握しなければならなかった。大会序盤はあまり調子が良くなかったんだ。それでも必要な場面でプレーのレベルを上げることができたし、それが自信になった」と語った。
リオ五輪で金メダルが期待されているジョコビッチは、「五輪のように多くの人々に認められ、名声あるイベントに関わることができるのはとても光栄で誇らしいことだ。五輪は本当に特別なんだ。最高のパフォーマンスを発揮し、メダルを獲りたい」と語った。
錦織は試合開始から1時間ほどジョコビッチに主導権を握られていたが、第2セットで1ブレークダウンから追いつくと、次のゲームで4-3とし、この試合で初めてリードを奪った。しかし、その後は世界ランク1位のジョコビッチが再び試合を立て直し、ゲームカウント5-5の場面でブレークを記録すると、最後は3度目のマッチポイントで決着をつけた。
この試合で計13本のウイナーを記録し、今季の戦績を51勝4敗としたジョコビッチは、自身のサーブがとても有効だったと話しており、「今日はサーブが好調だったことが大きい。ケイはツアーでも屈指のリターナーだし、コート上でも素早く動くことができる。勝つためにはサーブが重要だったんだ」と語っている。
一方、敗れた錦織は「決勝で負けたのは残念だったけれど、自分にとって良い一週間だった。来週には五輪が開幕するし、この勢いを維持して臨みたい」とコメントした。(c)AFP