【7月31日 AFP】インド東部では先週、連日にわたって降り続いたモンスーンの豪雨による洪水が相次いで発生した。内務省および複数のメディアは30日、50人以上が死亡し、数百万人が被災したと伝えた。

 茶の栽培で知られる北東部アッサム(Assam)州では、堤防の決壊により複数の村で洪水が発生した。最も被害が深刻な地域に対し空からの調査が実施された後、ラジナート・シン(Rajnath Singh)内相は、26人が死亡したと発表。アッサム州の州都グワハティ(Guwahati)で報道陣に対し「状況は非常に深刻だ。1週間で26人が死亡し、360万人が被災した」と語った。

 一方、インドPTI通信(Press Trust of India)が29日に報じたところによると、北東部ビハール(Bihar)州でも洪水が発生し、26人が死亡、数千人が避難を強いられた。

 インドおよび周辺諸国のネパール、バングラデシュでは毎年、モンスーンの季節に発生する洪水や土砂崩れにより多数の死者が出ている。9000人近い犠牲者を出した昨年の大地震の影響で今も数百万人がテントや仮設住宅での生活を余儀なくされているネパールでは、これまでに90人以上が死亡した。(c)AFP