米テキサス州で熱気球が炎上して墜落、16人全員死亡か
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【7月31日 AFP】米テキサス(Texas)州中部で30日、飛行中の熱気球が火災を起こして墜落し、乗っていた16人全員が死亡したとみられる。現地当局が発表した。
米連邦航空局(FAA)のリン・ランスフォード(Lynn Lunsford)氏が発表した声明によると、熱気球は午前7時40分(日本時間同日午後9時40分)すぎ、同州の都市オースティン(Austin)の南約50キロのロックハート(Lockhart)近郊に墜落した。
現地コールドウェル(Caldwell)郡保安官事務所は声明で「現時点では事故の生存者はいないものと思われる」と述べ、短文投稿サイト、ツイッター(Twitter)への投稿で「事故現場に救急隊と保安官事務所職員が到着した際、火災は熱気球のゴンドラ部分で発生したように思われた」と付け加えた。
ランスフォード氏はFAAの調査官が現場に向かっていると述べ、米運輸安全委員会(NTSB)も事故の調査に当たると述べた。
テキサス州のグレッグ・アボット(Greg Abbott)知事は「犠牲者およびご家族、そしてロックハートの住民の皆様にお悔やみを申し上げる」と述べ、墜落事故で影響を受けた人々に哀悼の意を表した。
ソーシャルメディアに掲載された写真には、飛行中の熱気球の下部が炎に包まれている様子が写っていた。NTSBによると、乗っていた16人全員の死亡が確認されれば、今回の事故は記録にある限り米国史上最悪の熱気球事故となる。過去に発生した最悪の熱気球事故の死者は6人だった。
米国で熱気球の墜落事故はまれであるという。NTSBでは1964年から2013年まで760件の事故を調査しており、うち67件で死者が出ていた。2014年5月には、バージニア(Virginia)州で開催された熱気球フェスティバルで、熱気球が着陸時に送電線に接触して火災が発生し、3人が死亡した事故があった。(c)AFP