【7月29日 AFP】国家ぐるみの組織的なドーピングが発覚し、リオデジャネイロ五輪の出場可否が注目されているロシア選手団について、新たに自転車競技の3人が選手団から除外された。一方でレスリングは1人を除き、16人が出場を認められた。

 国際自転車競技連合(UCI)は28日、過去に薬物違反で出場停止処分を受けたロシアの選手はリオ五輪に出場できないという、国際オリンピック委員会(IOC)が定めた条件に抵触するとして、3選手を除外すると発表した。

 またUCIは、リチャード・マクラーレン(Richard McLaren)教授の報告書で名前が示唆された別の3人について調査を進めていると話した。そのため、この3人も後に除外される可能性がある。

 一方で世界レスリング連合(UWW)は、レスリングのロシア選手団17人のうち、16人の出場を認めることを発表した。

 ただ一人除外されたのは、男子フリースタイルのビクトル・レベデフ(Viktor Lebedev)。55キロ級で世界選手権を2度制し、2015年には57キロ級で欧州競技大会(2015 European Games)を制している28歳のレベデフは、10年前の薬物検査で陽性となったため、出場が認められなかった。

 UWWの特別委員会はIOCに対して、リオ五輪開幕前にロシアレスリング選手団の全選手を対象とした検査を実施するよう勧告している。

 この結果、リオ五輪に出場できないロシアの選手は112人となった。(c)AFP