【7月28日 AFP】韓国・ソウル(Seoul)で28日、第2次世界大戦(World War II)中の旧日本軍の慰安婦問題をめぐる日韓両政府の合意に基づき、元慰安婦を支援する「和解・癒やし財団」が発足したが、合意に反対する人々が会場に乱入するなどして警察と衝突した。

 日韓両政府は昨年12月、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的解決」を目指すことで合意。財団の運営資金として日本政府が10億円を拠出する見通しだ。

 しかし、発足式典では抗議のデモ隊が「被害者を金で黙らせることはできない!」と叫び、「これは慰安婦が望んでいることではない」と書かれたプラカードを掲げる人の姿も見られた。また、記者会見場に学生の集団が乱入する一幕もあり、警察に手足を抱えて運び出されながら「被害者の声を聞け!」と涙ながらに訴える女子学生もいた。(c)AFP