ローマ法王側近、児童虐待の疑いで豪当局が捜査 本人は否認
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【7月28日 AFP】オーストラリアのビクトリア(Victoria)州の警察当局は28日、ローマ法王庁(バチカン)の財務局長官(財務相)を務めるジョージ・ペル(George Pell)枢機卿について、児童虐待の訴えをめぐり捜査を行っていることを明らかにした。
オーストラリア放送協会(ABC)によると、訴えているのは現在40代の男性2人ら。2人は1978~79年の夏に、ペル枢機卿のふるさとで任地でもあるビクトリア州バララット(Ballarat)のプールで、同枢機卿から体を触られるなどの痴漢被害を受けたと述べているという。
ABCはさらに、ペル枢機卿が、1986~87年の夏に同州トーキー(Torquay)にあるサーフクラブの更衣室で当時8~10歳とされる少年3人の前で全裸になってみせた疑惑も報じている。
ペル枢機卿は以前シドニー大司教を務め、現在も豪カトリック教会の最高聖職者の地位にある。同枢機卿は容疑を強く否認しており、事務所の声明では「組織的な中傷以外の何ものでもない」と反発している。(c)AFP