【7月27日 AFP】旧ソ連のアルメニアの首都エレバン(Yerevan)で、武装集団が10日間にわたって警察施設を占拠し、警官隊と銃撃戦に発展している。27日には、武装集団の負傷者の治療のために警察施設に入った医師4人が人質に取られた。

 警察当局によると、銃撃戦で武装集団4人と警察官1人が負傷し、武装集団の2人と警察官は病院に搬送されたが、2人は病院へ行くことを拒否。2人の治療のために警察施設に入った医師たちが人質に取られた。

 武装集団は服役中の野党指導者、ジラール・セフィリャン(Zhirair Sefilyan)氏の支持者で、セルジ・サルキシャン(Serzh Sarkisian)大統領の辞任とセフィリャン氏の釈放を要求し、17日にエレバンの警察施設を襲撃、数人を人質に取って立てこもった。襲撃では警察官1人が死亡した。

 前週末にかけて人質は全員解放されたが、武装集団はその後も警察施設の占拠を続けている。(c)AFP