【7月27日 AFP】太平洋のミクロネシアに所有するリゾート施設を手放そうとしたあるオーストラリア人夫婦が、このリゾートを売りに出す代わりに景品としたくじを発売したところ、幸運なオーストラリア人男性が当せんし、くじ1枚49ドル（約5200円）分の値段で手に入れることになった。

「ジュシュアさん」とだけ名前が明かされている男性が手に入れたのは、ソロモン諸島（Solomon Islands）の北、米ハワイ（Hawaii）島の南西に位置する太平洋ミクロネシアのコスラエ（Kosrae）島にある全16室のリゾート施設。

　所有者の夫婦は自分たちと似た考えの誰かに譲りたいと考えていた。抽せんの前、夫のダグ・ベイツ（Doug Beitz）さんは「暖かい気候と世界中からやって来る人との新たな出会い、そして冒険が好きな人に当たってほしい」と語っていた。抽せんは26日夜に行われ、当せん番号の映った動画がフェイスブック（Facebook）に投稿された。

　ダグさんとサリー・ベイツ（Sally Beitz）さん夫婦は、1990年代にコスラエ島へ移住して20年以上経つが、オーストラリアへ戻る時期が来たと感じていた。くじは世界中で数万枚が売れ、ダグさんは「これで財政的にはうまくやっていけそうだ」と語った。

　くじを買った一人は「素晴らしい夢をありがとう」とフェイスブックに投稿。また「ジュシュアさんおめでとう。向こうに行って、生活を楽しんでください」と投稿した人もいた。(c)AFP