【7月27日 AFP】ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で26日、国連(UN)とアフリカ連合(AU)の拠点近くで2回の爆発があり、少なくとも13人が死亡した。警察当局が発表した。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織アルシャバーブ(Shabab)が自爆攻撃と認める犯行声明を出した。

 アルシャバーブは国際社会が支援するソマリア政府を打倒すべく戦闘を続けており、ソマリア国内や隣国のケニアで残忍な攻撃を繰り返している。

 国連のマイケル・キーティング(Michael Keating)事務総長特別代表は「この恐ろしい事件は過激派が政治的な進展の妨害を狙ったものだ」と強く非難。AUも攻撃を非難する声明を出した。国連によると死者に職員は含まれていないという。

 アルシャバーブは声明で「2回の爆発は勇敢なムジャヒディン(聖戦を行う戦士)の自爆者2人が実行した」と述べた。

 現場近くのモガディシオの空港は普段から厳重な警備が敷かれており、ソマリア中央政府を支援している「アフリカ連合ソマリア・ミッション(AMISOM)」が首都内に置く主要基地に隣接する。AMISOMはアルシャバーブとの戦闘でソマリア政府を支援するため2007年に派遣され、兵士ら2万2000人で構成されている。(c)AFP