【7月27日 AFP】自動運転機能が作動した状態で走行中に運転者が死亡する衝突事故を起こした米テスラモーターズ(Tesla Motors)の電気自動車は、トレーラートラックとの衝突直前に制限速度を超えて走行していたことが、米運輸安全委員会(NTSB)が26日発表した初期調査結果で明らかになった。

 テスラ車は5月7日に起きた衝突事故の前に時速74マイル(同約119キロ)で走行していた。衝突する前に提示されていた制限速度は時速65マイル(同約105キロ)だった。調査官らによる衝突データの分析は完了しておらず、衝突原因の特定には至っていない。

 NTSBによると、運転者は走行中にTACC(交通認識クルーズコントロール)とオートステア(車線維持支援制御)という高度な運転補助機能を使用していた。

 さらに事故車には正面衝突を回避、あるいはその激しさを低減するためにブレーキを自動的にかけるよう設計された、自動緊急ブレーキが装備されていた。

 テスラは先月30日にこの事故について発表し、事故車のセンサーが、明るい空とトラックの白い車体側面を識別できなかったと説明した。

 一部報道によると、運転者は事故時に車内でDVDを鑑賞していた可能性がある。テスラでは、自動運転システムを使用中の間も、運転者は注意を怠らないように警告している。(c)AFP