オバマ米大統領の異母兄、「トランプ氏へ投票」と表明
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【7月26日 AFP】ケニアに住むバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の異母兄、マリク・オバマ(Malik Obama)氏は26日、11月に行われる米大統領選では民主党候補ではなく、共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に投票すると語った。
オバマ大統領は米ハワイ(Hawaii)州で、米国人の母親とケニア人の父親の間に生まれたが、父親は2歳の時に家族と離れ米国を去ったため、父親をほとんど知らずに育った。異母兄のマリクさんは、2人の父親の故郷であるケニア西部の村コゲロ(Kogelo)で暮らしている。だが、ケニアと米国両方の国籍を保持しており、1980年以降、米国の選挙も投票してきたという。
AFPの電話取材に応じたマリクさんは「このトランプという男は、本当にクールな男だ。心を込めて率直に話すし、地に足が着いているので好きだ」と述べた。
さらに「トランプは安全保障を非常に懸念していて、アメリカを偉大にしたがっている」「彼は本当に心から話している。言っていることを聞けば、どれだけ誠実か分かるはずだ。彼は思った通りのことを言っている。誰かに言わされているのではない」とも述べた。
オバマ大統領は昨年、2009年の大統領就任以降初めてケニアを訪れたが、父親の墓があるコゲロへは立ち寄らなかった。マリクさんは、異母弟である米大統領がもっとケニアの親族のために何かをしてくれてもいいと考えているという。「弟のことは愛しているが、ケニアに来た時に自分は米国の大統領だから故郷の家族とはあまり付き合えない、大統領の任期が終わらないともっと親しくできないと言われた時にはどうかと思った」と笑いながら語った。
さらに「私たちが最も彼を必要としているのは今で、ホワイトハウス(White House)から出てからではない」と述べ、異母弟が米国の大統領であることによりケニアはもっと恩恵を受けるべきだと述べた。(c)AFP