【7月24日 AFP】海外航空機メーカーへの依存を断ち切ろうとしている中国が、世界最大の水陸両用機の製造を完了した。国営メディアが報じた。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、国有中国航空工業集団(中航工業、AVIC)は広東(Guangdong)省珠海(Zhuhai)で23日、新型機「AG600」を披露した。この航空機の最長航続距離は4500キロ。森林火災や海難救助などに対応可能だという。

 新華社通信がAVIC幹部の話として伝えたところによると、AG600は、米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)の737型機とほぼ同サイズで、水陸両用機の中では飛び抜けて大きいという。しかし翼幅は、1947年に1度しか飛行していないものの、これまで世界最大の水陸両用機とされてきた米国製のH-4ハーキュリーズ(H-4 Hercules)と比べてかなり小さい。

 国内市場をターゲットにしたAG600は「海洋資源の開発と採掘に非常に有用」とうたわれている他、「環境モニタリング、資源の探索や輸送」にも使用可能とされている。(c)AFP