【7月24日 AFP】陸上、ダイヤモンドリーグ(IAAF Diamond League 2016)第10戦のロンドン大会(The Muller Anniversary Games)は23日、男子5000メートルが行われ、モハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)が圧倒的な力をみせ、リオデジャネイロ五輪を前にして好調さをアピールした。

 五輪の長距離2冠を達成している33歳のファラーは、英ロンドン(London)のオリンピックスタジアム(Olympic Stadium)で見事なスピードとスタミナを発揮し、来月のリオ五輪でも金メダルの大本命となっている理由を示した。

 ファラーが記録した12分59秒29は今季の世界最高タイムで、13分を切ったのは自身通算4度目となっている。そして、ファラーを捕まえたいとしているケニア勢らのライバルたちにとって最も不吉なのは、この記録がロンドン五輪以降ではファラーの最速タイムとなっていることだ。

 3600メートル地点でスパートかけたファラーはそのまま振り返りもせず、残りの1400メートルはまるでウイニングランのようだった。フィニッシュ時にはお得意の「モボット」ポーズを披露した。

 2位には13分14秒85でアンドリュー・ブッチャート(Andrew Butchart、英国)、3位にはシーズンベストの13分14秒96を記録したバーナード・ラガト(Bernard Lagat、米国)が入った。

 ファラーは「最高だ。観客から最高のサポートを得られた。彼らのために走りたいと思った」と語った。

「(主要大会を前にして)最高の状態だ。好調だよ。でも地に足を付けていかないとね。これからの2週間半で何かが起こる可能性もある。忍耐強く、冷静で居続けないと」

(c)AFP