米大統領選、共和党トランプ氏が指名受諾演説 米国の「安全」約束
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【7月22日 AFP】(更新、写真追加)米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で開催中の米共和党大会で21日(日本時間22日)、大統領選の共和党候補に指名されたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が指名受諾演説を行い、自分が当選すれば米国人の「安全が回復される」と約束した。
会場に「USA、USA」「トランプ、トランプ」と声が上がる中、スタンディングオベーションで迎えられたトランプ氏は「謹んで、また感謝の念をもって、米国大統領への指名を受諾する」「共に、わが党をホワイトハウス(White House)に導いていこう」と述べた。
演説の中でトランプ氏は、自身を「法と秩序の大統領候補」だと強調。「懸命に働く声なき人々」の擁護者として「数百万人の雇用と数兆ドルの富」をもたらすと誓い、カメラを指さして「私が、あなた方の声だ」と宣言した。
また、最近相次いでいる人種問題に根差した銃撃事件や無差別攻撃を受けて高まる市民の不安を受けて、犯罪に厳しく対処する姿勢を示し、1968年の大統領選で勝利した故リチャード・ニクソン(Richard Nixon)元大統領の戦術を思わせる部分も見せた。
「あなた方全員へ私からメッセージがある。今日、われわれの国を苦しめている犯罪や暴力は、間もなく終わる。2017年1月20日(次期米大統領の就任日)をもって再び安全は回復する」
トランプ氏はこの日の演説でも、テロと関係のある国々からの外国人の米入国禁止や、メキシコ国境への壁の建設、中国との貿易協定見直しなど、予備選で物議を醸した政策を繰り返した。
トランプ氏にとっては指名受諾演説がゴールデンタイムに全米にテレビ放映される初の演説であり、11月の本選に向けて火ぶたを切るもの。演説では、民主党の候補指名が確定しているヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前米国務長官を名指しし、「死と破壊、テロ、そして弱さ。これがヒラリー・クリントンの遺産だ」と述べた。(c)AFP/Andrew BEATTY