ギリシャ裁判所、クーデターで逃亡したトルコ軍の8人に有罪判決
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【7月22日 AFP】失敗に終わったトルコのクーデターでギリシャに逃亡したトルコ軍の8人に対し、ギリシャ北部アレクサンドルポリス(Alexandroupolis)の裁判所は21日、不法入国の罪で禁錮2月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。ギリシャにいるAFPの記者が伝えた。
トルコ政府は軍事裁判にかけるとして8人を引き渡すようギリシャ政府に求めているが、8人はいずれもギリシャに亡命申請しており、その身柄は8月初旬に開かれる審問まで引き続きギリシャ警察のもとに置かれる。
手錠姿で出廷したトルコ兵らは氏名や所属部隊、階級を明かすことを拒否し、終始うつむいたままだった。被告のうち1人は法廷で通訳者を通じ「トルコの政権が手あたり次第に兵士を逮捕しているのを見て怖くなった」と述べ、トルコには帰国したくないと語った。
判事は判決言い渡しに当たり、8人が身の危険を感じていることを考慮して執行猶予3年としたと説明した。
8人は今月16日、軍用ヘリコプターから遭難信号を発信し、アレクサンドルポリスへの着陸を許可されていた。8人が乗っていたヘリコプター、ブラックホーク(Black Hawk)はその後、トルコから派遣された要員が引き取ってトルコに戻された。
ギリシャ海軍の報道官によると、トルコの軍人が亡命を希望してギリシャの島々を目指すと予想されることからギリシャ軍の各部隊は警戒を強めているという。(c)AFP/Vassilis KYRIAKOULIS