仏トラック突入、拘束の5人を共犯者と断定 「数か月かけ計画」
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【7月22日 AFP】フランス南部ニース(Nice)で起きたトラック突入事件で、検察当局は21日、身柄を拘束している5人の容疑者を共犯者と断定したと発表した。5人は、現場で射殺されたモハメド・ラフエジブフレル(Mohamed Lahouaiej-Bouhlel)容疑者と共謀し、数か月前から犯行計画を立てていた疑いがもたれている。
ラフエジブフレル容疑者は14日、革命記念日(Bastille Day)の花火を楽しんでいた見物客らの列にトラックを突入させ、84人を殺害した。パリ(Paris)検察のフランソワ・モラン(Francois Molins)検事によると、携帯電話に残っていた写真から、同容疑者が昨年の同じイベントを下見していた可能性が高いことが分かった。
共犯者と断定されたのは、22~40歳の男4人と、42歳の女の計5人。うち40歳の男は、事件翌日に救助隊員や報道関係者らであふれる現場の様子を動画に収めていたという。モラン検事によると、検察は5人をテロ共謀などの罪で訴追するよう求めている。
5容疑者のうち、22歳の男には強盗と薬物関連の前科があったが、他の4人は情報当局に存在を把握されていなかった。警察は21日、この男の証言に基づき、カラシニコフ銃1丁と銃弾1袋を発見したが、これらの用途は今のところ不明だという。(c)AFP/Fran BLANDY