妊娠中の14歳少女が焼死、人権団体「児童婚の撲滅を」 アフガニスタン
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【7月21日 AFP】アフガニスタン中部ゴール(Ghor)州で先週、妊娠中の14歳の少女が焼死した事件を受け、同国の複数の人権団体が20日、政府に対し児童婚の撲滅に向けた取り組みを求めた。
死亡したザハラ(Zahra)さんの家族は、ザハラさんが夫の家族によって拷問され、火を付けられたと訴えている。一方、夫の家族側は、ザハラさんが焼身自殺したと主張している。
妊娠4か月だったザハラさんは、紛争解決のために少女を強制結婚させる「バード(baad)」と呼ばれる、アフガニスタンの地方部で今も広く行われている慣習の犠牲者だったとされている。
アフガニスタン独立人権委員会(AIHRC)によると、アフガニスタンでは近年、児童婚が増加している。また、子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)によると、アフガニスタンの民法は女性の結婚可能年齢を16歳と定めているが、現在50歳以下の女性のうち、15%が15歳の誕生日の前に結婚し、半分近くが18歳未満で結婚したという。(c)AFP