カンチェラーラが最後のツールを棄権、リオで金獲得を目指す
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【7月21日 AFP】トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara、スイス)が20日、ツール・ド・フランス(2016 Tour de France)の第17ステージ終了後に棄権を発表した。リオデジャネイロ五輪での金メダル獲得に集中したいためだという。
前日には、同じように五輪で初のメダル獲得を目指したいという理由で、ディメンション・データ(Dimension Data)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)が棄権を申し出ており、これで2日続けての有力選手の撤退となった。
「スパルタクス」の異名を持つ35歳のカンチェラーラは、チームを通じて出した声明で、「簡単ではなかったが、正しい決断だと思っている」と話した。
「レースからの撤退は気持ちのいいものではない。特に、チーム首位の選手(バウケ・モレッマ〈Bauke Mollema〉)が、パリ(Paris)まで4日の段階で総合2位につけているのだからなおさらだ」
今季限りでの引退を表明しているカンチェラーラにとって、最後のツールは悲しい幕切れになってしまった。本人も、「この12年、ツールは私に多くを与えてくれた。だから軽く言うつもりはない」と話している。
「熟慮を重ねた末での、レース撤退の決断だった。今日はとても感傷的な気持ちになった。自分で予想していたよりもずっと」
(c)AFP