【7月21日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は20日、先週のクーデター未遂を受けて3か月間の非常事態を宣言した。事件の背後にいる「テロリスト」組織を追い詰めて排除していくとも表明した。

 エルドアン大統領は今回のクーデター未遂について、自身の最大の政敵で米国在住のイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師の支持者が企てたと糾弾しており、これまでに共謀の疑いで約5万人の拘束や解雇に踏み切っている。

 首都アンカラ(Ankara)の大統領府で会見したエルドアン大統領は、非常事態宣言について「クーデターの試みに関与したテロ組織の分子を早急に一掃するために」必要だとの考えを示した。

 これにより国の安全保障に関わる権限が大幅に拡大することになるが、エルドアン大統領は「民主主義に関して妥協はない」と強調した。(c)AFP/Stuart WILLIAMS with Fulya OZERKAN and Frank ZELLER in Istanbul