トランプ夫人、党大会演説で盗用疑惑 8年前のオバマ夫人と酷似
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【7月20日 AFP】米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で18日に開幕した共和党の全国大会で、同党の大統領候補への正式指名を待つドナルド・トランプ(Donald Trump)氏のメラニア(Melania Trump)夫人(46)が行った演説に盗用疑惑が浮上し、トランプ陣営に厳しい批判の目が向けられている。
数百万人がテレビを視聴する中、スロベニア生まれの元モデルであるメラニア夫人は、心のこもった様子で夫を立てる雄弁な演説を行った。しかし夫人の言葉には、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領のミシェル(Michelle Obama)夫人が2008年に民主党の全国大会で行った演説とまがいようもない類似点があった。
発覚後、半日の間に疑惑は膨れ上がり、ソーシャルメディアが嘲笑コメントであふれる一方で、トランプ陣営は身動きが取れなくなったようだ。盗用を否定したかと思うと今度は暗に認め、ついにはメラニア夫人の隔離を試みるなど、混乱しきった様相を見せている。
共和党の重鎮らは、演説原稿を執筆したスピーチライターを解雇すべきだと示唆しているが、選対責任者のポール・マナフォート(Paul Manafort)氏はこの騒動自体を「ばかげている」と一蹴。またトランプ氏の支持者らの間にも、動揺は広がっていないもようだ。
トランプ氏もついに夫人を援護。ツイッター(Twitter)に「妻のメラニアを紹介できたことは本当に光栄だった。彼女の演説も物腰もとにかく上出来だった。とても誇りに思う!」と投稿した。(c)AFP/Andrew BEATTY