【7月19日 AFP】トルコで発生したクーデター未遂で、関与した疑いで拘束されている軍人の中で最高位クラスの人物である前空軍司令官が18日、首都アンカラ(Ankara)の刑事裁判所に出廷し、クーデターの首謀者ではないと容疑を否認した。

 国営メディアが公開した画像では、出廷したアキン・オズトゥルク(Akin Ozturk)前空軍司令官は、片耳に包帯を巻き、憔悴(しょうすい)しきった様子だった。

 国営アナトリア(Anadolu)通信によると、裁判所は公判前にオズトゥルク前司令官と将軍級の軍幹部26人を拘置するべきかを判断する。

 オズトゥルク前司令官らは、秩序転覆を試みた容疑のほか、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の暗殺を計画した容疑を掛けられている。

 オズトゥルク前司令官は検察に対し、「私はクーデターを計画した者でもそれを主導した者でもない」と述べ、クーデターの首謀者との容疑を否認。クーデターを計画、指揮した人物が誰かも知らないと主張している。

 一部の地元メディアは、オズトゥルク前司令官がクーデターで主要な役割を果たしたことを自供したと報じていたが、その後、容疑を否認したと変更している。(c)AFP