軍将校103人の身柄拘束、公務員約9000人を解任 トルコ
このニュースをシェア
【7月18日 AFP】(更新、写真追加)軍の一部勢力がクーデターを試みたトルコで、当局はこれまでに軍の将校103人の身柄を拘束するとともに、数多くの警察官を含む公務員約9000人を解任した。国営メディアが18日、報じた。
国営アナトリア(Anadolu)通信によると、15日に発生したクーデター未遂を受けて軍高官らが一斉に拘束されたという。軍に対する大規模な粛清とみられる。
将校らは裁判所に送られ、再勾留するかどうかの判断が下されているという。拘束された軍人らには、憲法に違反する行為を企て、武力を行使して政権を転覆しようとした容疑がかけられている。
また同通信が内務省の発表として伝えたところによると、数多くの警察官を含む公務員約9000人が解任された。内務省によれば、警察官7899人、県知事1人、市町村長29人を含む公務員計8777人が解任されたという。
ビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)首相は同日、今回のクーデター未遂に関与した疑いがあるとして、これまでに7500人以上を拘束したと発表。「これまでのところ7543人が拘束されたが、数字は変わる可能性がある。その中には警察官100人、兵士6038人、裁判官および検察官755人、民間人650人が含まれる」と述べた。
同首相はさらに、クーデター未遂により208人が死亡し、内訳は民間人145人、警察官60人、兵士3人とした。負傷者は1491人に上るという。(c)AFP