無敵のカヴェンディッシュがステージ4勝目、ツール・ド・フランス
このニュースをシェア
【7月17日 AFP】ツール・ド・フランス(2016 Tour de France)は16日、第14ステージ(モンテリマールからヴィラール・レ・ドンブ・パルク・デ・オワゾー、208.5キロメートル)が行われ、ディメンション・データ(Dimension Data)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)が今大会4勝目を挙げた。
カヴェンディッシュは、カチューシャ(Team Katusha)のアレクサンダー・クリストフ(Alexander Kristoff、ノルウェー)、ティンコフ(Tinkoff)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)とのスプリント勝負を制し、今大会最速スプリンターであることを証明した。
「マン島ミサイル」の異名を持つカヴェンディッシュは、これでツール通算30度目のステージ優勝。この上にいるのは、史上最多34勝の記録を残しているベルギーの伝説的選手、エディ・メルクス(Eddy Merckx)のみとなっている。
このステージの長い直線フィニッシュは、エティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)のマルセル・キッテル(Marcel Kittel、ドイツ)におあつらえ向きの舞台かに思われたが、カヴェンディッシュはキッテルのスリップストリームも活用して後方から飛び出すと、あとは優勝へまっしぐらだった。
カヴェンディッシュが斜めに進みながら抜きに出たため、接触しかかったキッテルは腰を浮かせて抗議の意志を示したが、そのときにはすでに勝敗は決していた。
ここ数年のツールは、2013年と2014年にキッテルがステージ4勝、2015年はロット・ソウダル(Lotto Soudal)のアンドレ・グライペル(Andre Greipel)が4勝とドイツ勢がスプリントステージを席巻する一方で、カヴェンディッシュは3年合計でわずか3勝にとどまっていた。
それでも2008年から2011年にかけて年平均5勝を挙げたカヴェンディッシュは、31歳になる今年、間違いなく全盛期の姿を取り戻し、スプリントでの無敵ぶりを見せつけている。
総合首位に立つチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は集団の中でゴールし、トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のバウケ・モレッマ(Bauke Mollema、オランダ)、オリカ・バイクエクスチェンジ(Orica BikeExchange)のアダム・イェーツ(Adam Yates、英国)らからマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を守っている。(c)AFP