【7月16日 AFP】英イングランド(England)北部ヨークシャー(Yorkshire)で15日、1か月前に路上で殺害されたジョー・コックス(Jo Cox)下院議員(41)の葬儀が近親者のみで営まれた。

 事件当時、英国では欧州連合(EU)からの離脱か残留かを問う国民投票に向けた運動が展開されていたが、コックス議員の殺害をうけて離脱派・残留派の両陣営が運動を自粛。世界各国からも事件を悼む声が相次いでいた。

 コックス議員の葬儀が行われた15日、同議員の選挙区、バトリーアンドスペン(Batley and Spen)ではコックス議員に哀悼の意を示そうと多数の住民が葬儀の車列が通る道路脇に立ち並び、葬列に向かって拍手を送る人や、車が通過する路上に花を投じる人々もみられた。

 コックス議員は先月16日、選挙区内の路上で銃で撃たれた上に刃物で刺されて死亡した。国民投票をちょうど1週間後に控えて起きた事件を受けて国民投票に向けての運動は3日間中断された。コックス議員自身はEU残留を支持していた。

 コックス議員殺害では、地元に住むトーマス・メア(Thomas Mair)被告(52)が起訴されている。(c)AFP