仏トラック突入、現場で不明の8か月男児 FBで無事見つかる
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【7月16日 AFP】(写真追加)フランス南部ニース(Nice)で革命記念日(Bastille Day)の花火見物客にトラックが突っ込み、少なくとも84人が死亡した事件で、混乱のさなかに親とはぐれて行方が分からなくなっていた生後8か月の男児が15日、交流サイトのフェイスブック(Facebook)を通じて発見された。
ティアバ・バナー(Tiava Banner)さんは、暴走するトラックに大勢の人々がパニックになって逃げ惑った際にベビーカーに乗せられていた男児の行方が分からなくなったとして、フェイスブックで情報を求めていた。ただし、バナーさんは男児の母親ではない。
バナーさんの投稿は拡散され、その後「発見! フェイスブックと協力してくださった皆さんに感謝します」という内容に更新された。
15日にAFPの取材に応じた家族によれば、現場で男児を見つけた若い女性が男児を自宅に連れ帰っていたという。その後女性はフェイスブックで男児の写真を見つけ、男児の両親に連絡してきたという。
ソーシャルメディアには、消息が分からなくなった家族や恋人の情報を求め、「私たちは死ぬほど心配している」、「花火を見に行った彼からの連絡が途絶えている」といった内容の投稿が多数あった。
行方不明になっている多くは子どもや10代の若者だ。
84人の死者には少なくとも10人の子どもと10代の若者たちが含まれているが、フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領によると、現在も50人以上が危篤状態にあり、犠牲者はさらに増加する恐れがある。(c)AFP