【7月11日 AFP】フランスのパリ(Paris)で10日、開催国フランスとポルトガルの対決となったサッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の決勝戦をパブリックビューイングで観戦しようとエッフェル塔(Eiffel Tower)付近にサポーターが多数集結したところ、会場に入りきれなかった一部サポーターと警官隊が衝突、鎮静化のため警察側が催涙ガスを使用する騒ぎがあった。

 会場が定員の9万人に達したため、決勝戦が始まる前に入場規制が敷かれると、中に入るのを待っていたサポーターの間に失望といら立ちが広がり、会場の外で衝突が起きた。

 現場にいたAFPカメラマンによると、機動隊が若者らを排除しようと催涙ガスを放ち、エッフェル塔の下には煙が充満した。若者らは歩道に放火したり、警察に瓶などを投げ付けたりしていた。

 警察によれば、決勝戦の前後に暴力行為などで約40人が逮捕された。決勝戦の会場となったスタッド・ド・フランス(Stade de France)でも治安紊乱(びんらん)容疑で逮捕者が出ている。試合はポルトガルが延長の末にフランスを1-0で下し、初優勝した。(c)AFP