【7月9日 AFP】中国国営メディアは9日、フィリピンとの南シナ海(South China Sea)の領有権をめぐる国際仲裁裁判所の裁定が迫る中、同水域で実弾を使用した軍事演習を開始したと報じた。

 中国人民解放軍(PLA)の機関紙「解放軍報(PLA Daily)」によれば、中国海軍は8日、西沙諸島(英語名:パラセル諸島、Paracel Islands)と中国南部・海南(Hainan)島の間で実弾を使用したミサイル演習を実施した。

 中国中央テレビ(CCTV)は、戦闘機や軍艦からミサイルが発射される様子や、離陸するヘリコプター、海面に浮上する潜水艦などの映像を放送している。

 解放軍報の報道によれば、演習は航空管制や海上での戦闘、対潜水艦戦闘訓練を中心に行われた。この様子を伝える同紙の記事は中国国防省のウェブサイトにも転載されている。(c)AFP