トランプ氏、ダラス狙撃事件受け選挙集会中止 「人種間の緊張悪化」
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【7月9日 AFP】米大統領選で共和党の候補指名獲得が確定しているドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)で前夜、警察への抗議デモ中に警官5人が狙撃され死亡した事件を受け、8日の選挙集会を中止した。
同事件を受け、民主党の候補指名を確実にしているヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官も選挙集会の中止を発表している。
ダラスでは7日、米各地で相次ぐ警官による黒人射殺事件に対する抗議デモが行われ、この警備に出動していた警官らが狙撃された。警官狙撃について「ぞっとする」と非難したトランプ氏は、人種間の関係が悪化しているとして「強力な統率力」が必要だと声明で主張した。
同氏は日頃は放言で知られるが、この日はミネソタ(Minnesota)州とルイジアナ(Louisiana)州で黒人男性2人が相次いで警官に射殺されたことに関しても慎重に「無分別で痛ましい」ことだと述べた。
さらにトランプ氏は声明で「わが国はあまりにも分断されてしまっている。あまりにも多くの米国人が希望がないと感じている。犯罪があまりにも多くの市民を傷つけている。人種間の緊張も悪化することはあれ、良くなることはない。私たちが子供たちのために望むアメリカンドリームは、こんなものではない」「これほどまでに強い統率力と愛、思いやりが必要とされている時は恐らくない。私たち皆で一丸となってこの悲劇を乗り越えよう」と述べた。(c)AFP