【7月9日 AFP】米国本土で初めてジカウイルスに関連する死者が確認されたことを当局が8日、明らかにした。

 
米本土初のジカウイルス関連死が発生したのは、ユタ(Utah)州。同州ソルトレーク(Salt Lake)郡の保健局によると、犠牲者は高齢で基礎疾患をもっていた。ジカウイルスがまん延するある国を訪れた後、6月下旬に死亡した。

 保健局は声明で「この人物は検査でジカウイルスに陽性と判明していたが、正確な死因は明らかになっていない。ジカウイルスへの感染が、死にどう影響したのかは解明できない可能性もある」と語り、犠牲者の身元や渡航歴は非公開にされるだろうと補足した。

 米疾病対策センター(CDC)が8日に出した声明によると、外国渡航歴のある米国のジカ熱感染者は6日時点で、計1132例が報告されている。

 一方、これまでに米国内で確認されたジカ熱関連の死者は、4月に自治領のプエルトリコで亡くなった70代男性1人にとどまっている。(c)AFP