ウィンブルドン準決勝で転倒したフェデラー、故障の不安明かす
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【7月9日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で通算7度の優勝を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、8日に行われたミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)との男子シングルス準決勝の終盤に激しく転倒し、負傷箇所が深刻な状態か様子をみていると、不安な気持ちを明かした。
ラオニッチに6-3、6-7、4-6、7-5、6-3で敗れたフェデラーは、最終セットの第4ゲームで左足首をひねり、左膝も痛めてしまった。
「故障していないことを願っている。3日くらい様子をみることになるだろう。24時間とかもっとかかるかな? 現時点では分からない。あまりひどくないことを願っている」と話した34歳のフェデラーは、今年初めに同じ膝を手術している。
「試合を終えられたし、自分の足でコートを後にした。自分はあまり足を滑らせることはなく、転倒するようなこともない。これまで経験した転び方とは違った。今年、プレーを続けてきたこの体に、とにかく問題がないことを願っている。そう信じている。明日目覚めたときにより分かるだろう」
腰の故障で今年の全仏オープン(French Open 2016)を棄権し、四大大会(グランドスラム)では1999年以降初めての欠場を強いられたフェデラーは、今回まさかの敗戦を喫した理由について転倒のせいではないと否定。しかし、史上最多通算8回目の優勝と自身18個目となるメジャータイトル獲得の野望はついえてしまった。
屈辱の敗戦にもかかわらず、フェデラーは年齢が36歳に近づく中で臨むことになる来年のウィンブルドン出場に意欲を見せている。
「センターコートに戻ってくることを願っている。それははっきり言っておくよ」と明言したフェデラーは、コートを去る際に会場全体を見渡しながら長い間手を振っており、まるで別れを告げているようだとする臆測を呼んでいた。
「観客への感謝の気持ちを込めて、センターコートを見ていたんだ。それがあの行動の理由で、これが最後のウィンブルドンになるかもしれないと考えていたわけじゃない」
(c)AFP/Dave JAMES