【7月8日 AFP】中国で先月強制的に解体された家屋のがれきの中から7日、この家屋に住んでいた60歳の女性の遺体が収容された。新京報(Beijing News)が8日、報じた。

 遺体で見つかった女性の息子によると、先月、突然約100人の男たちがやってきて、住んでいた一家を別々の車に押し込んで連れ去った。一家は家屋の解体が終わるまで拘束されていたという。

 解放後、家族は母親がいないことに気付き、町中に張り紙を貼って行方を捜していたが、6日から業者を雇って家屋のがれきを掘り起こしたところ、7日になって遺体が見つかったという。行方が分からなくなる以前、母親の健康状態に問題はなかったという。

 この数十年で急速に都市化が進んだ中国では、地方部の建物などの解体の際、補償金をめぐって地元政府当局者と住民が衝突することが常態化している。(c)AFP