【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は6日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は7-6、6-1、3-6、4-6、6-1で第12シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)に競り勝ち、自身7度目の大会4強入りを果たした。

 2013年にオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)で王者となったマレーは、四大大会(グランドスラム)では自身20度目となる8日の準決勝で、第10シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)と対戦する。

 29歳のマレーは、これでツォンガとの対戦成績を13勝2敗とし、グラス(芝)コートで通算100勝目を飾ったものの、センターコートでの前の試合でマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に2セットダウンから逆転勝利を収めたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と同様に苦戦を強いられた。

 難なく2セットを連取したマレーだったが、ウィンブルドンで自身3回目の4強入りを目指していたツォンガの鋭いサーブに調子を崩されてしまった。

 自分のポイントがコールがされる前に陣営のボックス席に向かって、「この試合には絶対負けない」と叫んでいたマレーは、最終セットで見事な巻き返しを披露した。

「厳しい試合だった。ツォンガはグラスコートでは世界トップクラスの選手で、大事な場面で素晴らしいショットを決めていた」と相手をたたえたマレーは、「第5セットは立ち上がりから全エネルギーを注いで自分を鼓舞していた。ありがたいことに序盤にブレークできたので、どうにか踏みとどまれた」と語った。

「グランドスラムでは、どの大会でも終盤のステージでは最高のテニスをして勝つことを望んでいる。大会の序盤は自分のペースをつかみながら良いテニスをするように心がけるけど、今は勝ち進むことと、可能な限り良いプレーをすることを目指している。準決勝に進めてうれしいよ」

「(ベルディハ戦も)かなり厳しい試合になるだろう。ウィンブルドンでの彼は、ファイナリストの実績に加えてノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とフェデラーを破っている(経験もある)し、まさに絶好調だ。相手は今大会も厳しい試合を勝ち抜いていて経験も豊富だから、自分も良いプレーをする必要がある」

(c)AFP/Dave JAMES