【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は6日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が6-7、4-6、6-3、7-6、6-3で第9シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)との激闘を制し、大会最多記録に並ぶ通算11度目の準決勝進出を果たした。

 通算7度の大会制覇を誇る34歳のフェデラーは、これで四大大会(グランドスラム)で歴代1位となる通算307勝目を挙げ、さらに通算40度目のベスト4入りを成し遂げた。また、ウィンブルドンではジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏と並ぶ84勝目を記録している。

 グランドスラムで通算18個目のタイトル獲得に加え、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)で史上最多となる8度目の戴冠を目指すフェデラーは、準決勝で第6シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)と対戦する。

 手に汗握るセンターコートの試合で、第4セットにはマッチポイントを3度しのぐなど、2セットダウンから自身10度目の逆転勝利を成し遂げたフェデラーは、1974年に当時39歳だったケン・ローズウォール(Ken Rosewall)氏以降では、最年長のウィンブルドン4強選手となった。

 27本のサービスエースと67本のウイナーを記録し、2014年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)準決勝での敗戦の雪辱を果たしたフェデラーは、「マリンは素晴らしい選手で、第3セットと第4セットはかなり厳しい展開だった」とすると、「彼のサーブが見えていなかった。相手が一つのチャンスを確実にものにしているうちに、0-2と追い込まれてしまった。彼はプレーが絶好調でこちらのサーブを読んでいたのに対し、自分は相手のサーブを読めなかった」と試合を振り返った。

「とにかく粘り強く戦いながら、彼の調子が落ちてわずかな幸運が訪れることを期待していたが、その通りになってタイブレークはまさに死闘だった。足腰の状態が良かったのとサーブが鍵となった。この勝利は自分にとって大きな励みになる」

(c)AFP/Dave JAMES