【7月6日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)女子シングルス決勝の日に結婚式を控えているドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)は5日、ウィンブルドンでの快進撃が終わったものの後悔はなく、予定通りバージンロードを歩くと語った。

 チブルコバは今月9日に故郷スロバキアの首都ブラチスラバ(Bratislava)で婚約者との結婚式を予定しているが、決勝に進んだ場合は日程が重なるため、式の延期を検討していた。しかし、27歳のチブルコバは5日の準々決勝で世界ランク50位のエレナ・ベスニナ(Elena Vesnina、ロシア)に2-6、2-6で敗れ、結婚式延期を心配する必要はなくなった。

 結婚式のことがウィンブルドンでのプレーに影響したかと問われたチブルコバは、「いえいえ、そんなことはないと思います」と否定し、「まだここにいられるのであれば、私はテニスのことだけを考えていたでしょう。私のすべきことは、100パーセントの力を出すことです」と答えている。

「私は間違いなく結婚します。やっと結婚式について考えることができるようになりました。テニスのことは考えません。とても楽しみです」

 女子シングルス決勝と同じ日に結婚式の予定を入れていたことをチブルコバが認めて以来、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)はこの話題で持ちきりだった。

 グラス(芝)コートを得意としていなかったチブルコバだが、婚約者の応援もあり、前哨戦のエイゴン国際(AEGON International 2016)で優勝を飾ると、今大会では自身2度目のベスト8に残った。

 想定より長く英国に滞在することになり消耗したと明かすチブルコバは、「準々決勝で負けてしまいました。いろいろな感情があり、すべての物事を考えるには時間が必要です」と話したが、紙吹雪やウエディングケーキについて考えをめぐらせるのが待ちきれないと語っている。

「明日になれば、素晴らしいグラスコートシーズンだったと思えるはず。舞台は整ったので結婚式を楽しむことにしたいです」

 これから数日は結婚式の誓いの言葉を考えることに集中したいと語ったチブルコバだが、ツアーから離れることは考えておらず、新婚旅行に行く予定はないとしている。

「新婚旅行には行きません。そんなに時間はありませんから。何が何でも新婚旅行に行きたいとは思ってもいません。日曜は友人とゆっくり食事をして、スタンフォード(Stanford)で開催されるバンク・オブ・ザ・ウエスト・クラシック(Bank of the West Classic 2016)ではプレーしたいと思います」

(c)AFP