苦境のベネズエラ、対米関係修復に意欲 外務省がメッセージ
このニュースをシェア
【7月5日 AFP】南米ベネズエラの外務省は4日、6年にわたって凍結している米国との外交関係を修復する用意があると発表した。社会主義政権のベネズエラは原油価格の急落を受けて深刻な経済・政治危機に見舞われている。
ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は2週間前、国の危機を打開するための支援を求めて米外交官のトーマス・シャノン(Thomas Shannon)氏と会談を行っていた。
外務省はこの日迎えた米独立記念日を祝福するメッセージの中で、米国と「互いに尊重する形の外交関係を築く用意がある」と表明した。
両国関係はマドゥロ大統領の前任者で反米を掲げた故ウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領の政権下で悪化し、2010年以来の大使の交換を見合わせている。
チャベス氏と同様にマドゥロ大統領もこれまで、内政に干渉して政権転覆を狙っているとして米政府をたびたび非難していた。(c)AFP