【7月5日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は4日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が7-5、6-1、6-4で第15シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)を一蹴し、9年連続のベスト8入りを果たした。

 2013年大会で優勝するなど、ウィンブルドンで通算50勝目に到達したマレーは、これまでの直接対決で12勝2敗と得意にしている第12シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)と準々決勝で対戦する。

 2011年大会から2年連続でベスト4入りを果たしているツォンガは、第7シードのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet)とのフランス勢対決に臨んだが、ガスケが腰の故障で棄権を申し出たため、わずか24分で準々決勝に駒を進めた。

 フランス勢に対して26連勝中のマレーは、「ツォンガはグラス(芝)コートではトップ選手の一人で、勝つためにはかなり良いプレーをする必要がある」としており、「彼との試合ではいろいろと学べる。学んだことが通用するか確認するため、彼と次に対戦するときはそれを実行するように心掛けている」と語った。

 今大会では連覇を目指していた第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がまさかの3回戦敗退となり、四大大会(グランドスラム)で通算3個目のタイトル獲得がみえてきたマレーだが、その期待に膨らむ声を一蹴している。

 今年のウィンブルドンではまだ一つのセットも落としていない29歳のマレーは、「毎年ここでの試合は同じだ。これまで出場してきたどの年とも何ら変わりはない。できる限り先に進むために試合では全力を尽くす」と語った。

「今大会ではここまでプレーの調子は良いが、勝ち進むごとに試合は厳しくなっていく」

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