【7月4日 AFP】イスラエルの封鎖下にあるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への支援物資を積んだトルコの貨物船「レディ・レイラ(Lady Leyla)」号が3日午後、イスラエル南部アシュドッド(Ashdod)に到着した。積み荷をいったん全て降ろしてイスラエル当局の検査を受けた上で、ガザに向かう。

 トルコとイスラエルの関係は、2010年にイスラエル軍がトルコのガザ支援船を急襲しトルコ人活動家10人が死亡した事件をめぐって悪化していたが、先月末に両国が正常化に合意した。

 トルコ国営アナトリア(Anadolu)通信によると、支援物資は食料品や小麦粉、米、砂糖、おもちゃなど1万1000トン。イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配するガザ地区は、ハマスとイスラエルの軍事衝突が起きた2008年以降3度の戦闘に見舞われる中、イスラエルによる封鎖が続いている。

 トルコは関係正常化の条件としてイスラエルにガザ封鎖の解除を求めていたが、イスラエル側はハマスが物資を軍事利用する恐れがあるとして拒否。結局、トルコ側が譲歩して、支援船にイスラエルの港を経由させることで合意した。ガザ封鎖をめぐっては国連(UN)も、人道状況悪化を理由に解除を求めている。(c)AFP