【7月3日 AFP】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)で武装集団が飲食店を襲撃し、人質20人と警官2人が死亡した事件について、同国の内相は3日、襲撃犯が国内の過激派組織のメンバーであり、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の信奉者ではないと述べた。

 アサドゥザマン・カーン(Asaduzzaman Khan)内相はAFPに対し、「容疑者らはジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)のメンバーだ」と語り、ISとは関係がないと話した。JMBはバングラデシュで10年以上前から非合法化されているイスラム過激派組織。

 11時間にわたる包囲作戦の末、2日に終結した今回の事件についてISは犯行声明を出した。しかしバングラデシュ政府はこれまで一貫して、国際的なイスラム過激派組織が国内で活動している事実はないとしている。

 カーン内相は、襲撃犯のほとんどが裕福な家庭の出身だと明かし、「容疑者全員が高度な教育を受けた若者たちで、大学も出ていた。マドラサ(イスラム教の神学校)出身の者はいない」と述べた。

 またカーン内相は、彼らがイスラム戦闘員になった理由について問われると、「それがはやりになった」からだと答えた。(c)AFP