16強のマレー、ジョコ敗退も「まだ厳しい相手がいる」 ウィンブルドン選手権
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【7月3日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は2日、男子シングルス3回戦が行われ、第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は6-3、7-5、6-2でジョン・ミルマン(John Millman、オーストラリア)を退け、4回戦に進出した。
この日は第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が第28シードのサム・キュエリー(Sam Querrey、米国)に敗れ、まさかの3回戦敗退に終わったが、波乱が起きたコート1のすぐそばにあるセンターコートの屋根の下では、マレーがこの日も静かに次戦へ駒を進めた。
マレーはこれで四大大会(グランドスラム)で22大会連続となるベスト16進出。2013年の大会で英国人選手として77年ぶりにウィンブルドンを制したマレーは、フレッド・ペリー(red Perry)氏以来となる英国人選手のウィンブルドン複数回優勝を目指している。
そのマレーにとって、最近3年間で難攻不落の壁として立ちふさがっていたのがジョコビッチだった。その期間の対戦成績は15戦中13敗。2016年に入ってからも、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)と全仏オープン(French Open 2016)の決勝でジョコビッチに敗れていた。
しかし、今大会ではもうジョコビッチを気にする必要はない。さらに順当に行けば準決勝で対戦する可能性があったスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)もすでに敗退し、マレーには追い風が吹いている。
それでもマレーは、ジョコビッチの敗退で優勝を狙うのが楽になったわけではないと話し、敗退は驚きだったと続けた。
「今はノバクがすべての試合に勝つとみんなが思っている。今日の試合でも、もう少しで勝ち方を思い出せるところだったんだけどね」
「この18か月の彼はすごいよ。これだけのことを成し遂げる選手はしばらく現れないと思う。あの安定感は驚異としか言いようがない。だけど、それでもすべての試合に勝つのは不可能だ」
「この結果を自分にとって何かプラスにするには、決勝までたどり着かないと。次の対戦相手も含めて、こっちの山にも厳しい相手がいるからね」
マレーは4回戦で、第15シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)と第22シードのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)の勝者と対戦する。(c)AFP/Steven GRIFFITHS