ドイツがPK戦の末イタリア下し4強、欧州選手権
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【7月3日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は2日、準々決勝の試合が行われ、ドイツは前後半と延長戦を1-1で終えて迎えたPK戦の末、6-5でイタリアに勝利した。
W杯ブラジル大会(2014 World Cup)王者のドイツは、両チームミスが続出したPK戦で、合わせて18人目のキッカーとなったヨナス・ヘクトル(Jonas Hector)が最後に決め、主要国際大会では9試合目にして初めてイタリアに勝利した。
準決勝でドイツは、フランスとアイルランドの勝者と対戦する。
ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督率いるドイツは、後半20分にメスト・エジル(Mesut Ozil)のゴールで先制したが、イタリアは同33分にジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)のハンドで得たPKをレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)が決めて追いついた。
延長戦では両チーム無得点に終わり、PK戦でドイツはエジル、トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)、バスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)が約11メートルの距離からシュートを枠に入れることができなかった。
対するイタリアは、シモーネ・ザザ(Simone Zaza)とグラツィアーノ・ペッレ(Graziano Pelle)が外し、ボヌッチのシュートはドイツの守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)に阻まれると、9人目のマッテオ・ダルミアン(Matteo Darmian)のPKもノイアーにセーブされ、ヘクトルをヒーローにしてしまった。
試合後にヘクトルは、「言葉にするのは難しいが、PKが入ったときは我を忘れてしまった」とコメントしている。
「(キッカーが)あまり残っていなかったので、どこかの時点でその一人を務めなければならないことは分かっていた。心臓が口から飛び出そうだった。勝ち進むことができてうれしい。本当に重圧がかかっていたし、(PKは)もちろん運に左右されるからね」
グループリーグでベルギーを、決勝トーナメント1回戦ではスペインを破るなど、イタリアは今大会で大きな可能性を示してきたが、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、「このチームがここで成し遂げたことをとても誇りに思う」と語っている。
「唯一の後悔はPK戦だが、代表への誇りを示してくれた選手を責めることはできない」
(c)AFP/Justin DAVIS